Dear Steve Jobs 人生を変えてくれてありがとう

ジョブズが亡くなったというニュースから数日がたった夜、改めて彼の生み出したAppleとMacが自分の人生に与えた影響について思いを馳せています。Appleとジョブズが生み出したMacがなければ、私の現在はまったく違ったものになっていたことは確実だからです。

そもそも私はコンピューターが好きではありませんでした。なのでMacがこの世になければきっと今でもコンピューターを触ることはなかったでしょう。今頃どこで何をやっているのやら想像もできません。

おそらく私と同様にMacがなければ現在の私は存在しないと言い切れる人は数え切れないほどいるはずです。Appleと、Macと出会ったことは私の幸運だったとしか言いようがありません。

一体、私はどこにそこまで魅了されたのでしょうか。Macが何なのかよくわからないうちから、なにやらそれを手に入れるととても素敵な人生になるような予感がしていたのを思い出します。何ができるかもわからないうちから、それを手に入れることによって大きな力が自分に宿るような気がしていたのです。そしてその感覚はiPhoneやiPadの登場の際に再び、呼び覚まされたのでした。

その錯覚とも思える、自分がエンパワーされる感覚、それこそがまさにパーソナルなコンピューターによってジョブズが人々に与えようとしていた力だったのではないかと思います。そして、その熱はインターネットの登場とともにどんどんと世界に伝染していったように思います。

私は職人によって作られた日常に存在する道具が好きです。食器や調理器具などのモノに宿る、作り手の魂を感じることが好きです。雑貨品に宿る、作り手の笑顔が好きです。そういった意味でMacはまさに作り手を感じ取れる道具です。それはのっぺらぼうの性能だけを一方的に訴求するタイプのマシンではありません。

そして、そうした作り手の魂を体現していたのがジョブズその人だったような気がします。Appleの製品はどこからしら彼からのプレゼントのようなところがあります。

ジョブズという人物が私の中で大きくなっていったきっかけは多くの人と同じようにスタンフォード大でのスピーチをYouTubeで見てからです。特に「君たちの人生は限られている」と始まる次の一節は一生忘れることなく胸に刻まれるほどでした。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma — which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

自分の心に従い、良いと思ったことを必ずやり遂げる力。自分を信じる力。コンピューターによってエンパワーされた私たちが次に目指すのは本当の自分の人生を生きること。そう言われている気がします。

Dear Steve Jobs

Appleを作ってくれてありがとう。Macを生み出してくれてありがとう。iPhoneを生み出してくれてありがとう。この世はどんどん良くなっていくという希望をありがとう。きっとあなたのビジョンがなければこの世界はもっと不自由なものであったことでしょう。本当に感謝します。



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