Gmailの障害で感じるクラウドコンピューティングの不安
今年の初めに会社のメール環境をGoogle Appsへと移行した張本人としてはこの障害は肝を冷やしました。
GoogleのWebメールサービス「Gmail」において、日本時間の2月24日夜に大規模な障害が発生し、2時間半にわたって利用できない事態となった。
Googleの公式発表によれば、障害は太平洋標準時の24日午前1時30分ごろ(日本時間午後6時30分ごろ)発生し、およそ2時間30分にわたり続いた。障害は全世界で発生したとされており、すべてのGmailユーザーとGoogle Appsユーザーが影響を受けた。
2時間半もの間サーバーがダウンしていたとは驚きです。私もその日の8時頃繋がらないのを確認していましたが、帰宅途中のiPhoneで復旧していたのを確認したのでまさかそんなに長いことダウンしていたとは知りませんでした。
ともあれ、この障害が業務時間から僅かにずれて発生したことは幸運だったと言えます。もし通常の業務時間の真っ最中であればもっと大きな問題となっていたでしょう。
先日、失敗学で有名な畑村教授の講演を聴講する機会があったのですが、その中で氏が言われていた危険学のことを再度認識する必要がありそうです。
曰く「めったに起こらないが重大な損害をもたらす事故は必ず考えておかなければならない」
もし、Gmailが2時間半どころでなく一日中もしくは数日に渡ってダウンしたとしたら?
個人のメールであればそれでも損害は少ないでしょう。しかし、これが企業ユースだとしたら恐ろしいことです。
先日読んだニコラス・カーの「クラウド化する世界」では、電気と同じようにワールドワイドコンピュータはユーティリティとなっていくだろうということが述べられていました。だとすれば電気の場合と同じくそこに行き着くまでの十数年(もしくはもっと)はリスクと利便性のバランスをとりながら歩まねばならないということなのでしょう。
現在Googleで原因の調査中とのことですが、調査結果の報告が待ち望まれます。
というところで記事を締めようと思ったのですが、先ほどGoogleのブログを見たところこんな記事がありました。
Official Google Enterprise Blog: New Status Dashboard for Google Apps

なんとGoogle Appsのそれぞれのサービスのステータスをひと目でわかるページを設けたということ。これはAppsユーザーには好印象です。さすがにGoogle、手を打つのが早いです。たまたまタイミングがあっただけかもしれませんけど。
