When you were young

When you were young and on your own, how did it feel to be alone?

2月 2009のアーカイブ

Gmailの障害で感じるクラウドコンピューティングの不安

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今年の初めに会社のメール環境をGoogle Appsへと移行した張本人としてはこの障害は肝を冷やしました。

GoogleのWebメールサービス「Gmail」において、日本時間の2月24日夜に大規模な障害が発生し、2時間半にわたって利用できない事態となった。

Googleの公式発表によれば、障害は太平洋標準時の24日午前1時30分ごろ(日本時間午後6時30分ごろ)発生し、およそ2時間30分にわたり続いた。障害は全世界で発生したとされており、すべてのGmailユーザーとGoogle Appsユーザーが影響を受けた。

via Gmailで大規模障害、世界中で2時間半にわたり利用不能に

2時間半もの間サーバーがダウンしていたとは驚きです。私もその日の8時頃繋がらないのを確認していましたが、帰宅途中のiPhoneで復旧していたのを確認したのでまさかそんなに長いことダウンしていたとは知りませんでした。

ともあれ、この障害が業務時間から僅かにずれて発生したことは幸運だったと言えます。もし通常の業務時間の真っ最中であればもっと大きな問題となっていたでしょう。

先日、失敗学で有名な畑村教授の講演を聴講する機会があったのですが、その中で氏が言われていた危険学のことを再度認識する必要がありそうです。

曰く「めったに起こらないが重大な損害をもたらす事故は必ず考えておかなければならない

もし、Gmailが2時間半どころでなく一日中もしくは数日に渡ってダウンしたとしたら?

個人のメールであればそれでも損害は少ないでしょう。しかし、これが企業ユースだとしたら恐ろしいことです。

先日読んだニコラス・カーの「クラウド化する世界」では、電気と同じようにワールドワイドコンピュータはユーティリティとなっていくだろうということが述べられていました。だとすれば電気の場合と同じくそこに行き着くまでの十数年(もしくはもっと)はリスクと利便性のバランスをとりながら歩まねばならないということなのでしょう。

現在Googleで原因の調査中とのことですが、調査結果の報告が待ち望まれます。

というところで記事を締めようと思ったのですが、先ほどGoogleのブログを見たところこんな記事がありました。

Official Google Enterprise Blog: New Status Dashboard for Google Apps

appsdashboardjpg

なんとGoogle Appsのそれぞれのサービスのステータスをひと目でわかるページを設けたということ。これはAppsユーザーには好印象です。さすがにGoogle、手を打つのが早いです。たまたまタイミングがあっただけかもしれませんけど。

投稿者: hiroshimo

2009/02/26 1:17 pm

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Safari4はベストプラクティスの結晶

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今日は何を置いてもこのことを書かずにはおれません。Safari4のことです。

welcome-to-safari-4-apple-inc

さっそくインストールして小一時間ほど触ってみたのですが、さすがにアップルだけあって洗練さが極まっていると思いました。特に興味深かったのがBookamrkとHistoryのCoverFlow表示機能の実装です。SafariStandのHistoryFlowが本家に取り込まれたということですね。

今回、Safari4の新機能のひとつ、TopSitesにしてもGoogle Chromeがやっていることと(もっと言えばOpera)と一緒です。にもかかわらず、どうしてアップルがやるとこうも違うのでしょうか。機能は同じ。でも見せ方や表現、デザインが違うとこうも違うのかということに改めて驚かされます。

Google Chromeとの大きな共通点としてはウインドウのトップにタブが移動したことでしょうか。最初にChromeがこのトップタブを提唱したときには驚かされましたが、いとも簡単にそれを採用してしまうアップルにも驚かされます。

ベストプラクティスという便利な言葉がありますが、業界のリーダーシップをとっていくためには常にどん欲に他社の優れた事例を取り込んでいくということなのでしょう。アップルは非常にそういった姿勢が強いと感じます。自分たちが考えたものが一番優れいているといった技術者的な奢りというものがありません。つまり、ユーザーへのごり押しがない。世の中こんな素晴らしい事例があるんだから、それらを上手に取り込んでいったらもっとイイモノができるんじゃないか。そう言っているように思います。ベストプラクティスから学ぶといったら謙虚で聞こえが良すぎますが。

ともあれ、ますますウェブが面白くなってきたということを肌で感じるSafari4のpublicBetaのリリースでした。

インストール後に表示されるアップルらしい演出も圧巻です。

apple.com/safari/welcome/

投稿者: hiroshimo

2009/02/25 2:30 pm

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朝日新聞のGLOBEが楽しみ

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Globe

私は昔から朝日新聞を読んでいるのですが、最近話題のGLOBEはとても嬉しいチャレンジです。この数年いつ購読をやめようかということをよく考えていましたのですが、これなら購読の価値はあります。

常々新聞を読んでいて思うのは紙面数が多いということです。マス媒体なのですべてを網羅するのは当然なのかもしれませんが、実際私はスポーツ面は読みませんし、テレビも見ないのでテレビ欄も要りません。

また、基本的に私は事件記事というものが好きではありません。表面的に起きていることよりもその背景にある出来事や動きなどの方に興味があります。

GLOBEがいいなと思うのは、紙面数が少ないということ、ビジュアル・エディトリアルデザインへのこだわり、丹念な取材記事がメイン、個人名が出ているなどといったところです。なかでもデザインのこだわりは素晴らしいと感じます。実にプロフェッショナルを感じます。

新聞という媒体は実に古く、新しいことができないと思いこんでしまっていましたが、まだまだやれることは多いのかもしれません。チャレンジしていくことですね。

こうした取り組みは応援したくなります。サイトですべて読めるというのも当たり前ですが良いです。

朝日新聞の新紙面|朝日新聞グローブ (GLOBE)

投稿者: hiroshimo

2009/02/24 9:00 am

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Googleと大阪

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多分今週からだったと思うのですが、大阪市営地下鉄の梅田駅の柱広告にグーグルが登場しています。

umeda_google1

 

Googleで、できることの大阪版ということで、ウェブと連動してのプロモーションですね。

しかし、大阪に対する見方ってどうしてこうもステレオタイプなんでしょう?

「じぶん、あれに似てるやん、あの犬、あれ、なんちゅー名前やったっけ、そうや、パグ!」とか合コンで言われて、喜んでいいのかその場でわかる。

梅花女子大学から心斎橋オーパまでの最速の行き方が、地図でわかる。

めっちゃガンバファンのオカンを住之江公園駅で乗せて、オカンの友達を阪急百貨店でひろて、二人を万博記念競技場まで送るいっちゃん速いドライブルートがわかる。

鶴橋でたまらん店を探す。

このへんが特にヒドイ。お笑いの影響とか絶大にあるんだろうけども、もう少しなんとかならなかったのかという気がします。ベタとグーグルって水と油というか、どうなんでしょうか?

数値的に計ることは難しいところでしょうが、日本ではまだまだYahoo!の知名度・利用度の方が強いというのが定説です。なんとかGoogleももっと利用を増やしてもらいたいとあの手この手でプロモーションを展開しています。ペイパーポストの問題もありましたが、確かに最近やたらとグーグルの広告を目にするようになりました。

グーグルが一番使われるということはネットの利用姿勢と関わっている問題だと思います。つまり、ネタはすべて提供されるものと当たり前に思っていては検索の利用シーンというのは増えないと思うのです。グーグルジャパンは急上昇ワードというのを武器にそうしたネタ需要に応えようとしているのでしょうが。果たして。

投稿者: hiroshimo

2009/02/20 1:00 pm

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コンピュータに繋がった日常 ー「クラウド化する世界」を読んで(2)

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 「クラウド化する世界」の感想の続きです。

第二部「雲の中に住んで」のなかでワールドワイドコンピューターという言葉が出てきます。ワールドワイドウェブというのはつまりインターネットのこと、ウェブのことなんですが、ワールドワイドコンピューターというのはあまり聞かない言葉です。ですが、これほど昨今のインターネット、ウェブを言い表している言葉もないように思います。プログラミング可能なウェブというのは、すなわちワールドワイドなひとつのコンピューターだということです。

かつてPCの閉じられた箱の中で孤立していたさまざまな構成要素ー情報を保存するハードディスク、情報を処理するマイクロチップ、情報を操作するアプリケーションーは、世界中に分散して、インターネットを通じて統合されて、あらゆる人が共有できるようになった。ワールドワイドウェブは、真のワールドワイドコンピュータに変わったのだ。(p.134)

カーはワールドワイドコンピュータの出現によるインパクトを経済的側面、社会的側面からつぶさに検証していきます。まず、軍産複合体としての出自を持つインターネットのそもそもの誕生から、それがテクノユートピアに彩られる矛盾の歴史を見ていきます。インターネットが極度に分散化したシステムであるがゆえ、自由思想と結びつきやすいというのは最もです。カーはそうしたテクノユートピアな楽観論や理想主義に対する疑念を表明します。

私が一番興味深く読んだのはYouTubeを例にあげて変わりゆくビジネスモデルを説いた箇所です。

YouTubeがGoogleに買収された時のインタビューです。カーはこの軽薄なビデオスピーチの裏には意味深長な過去との断絶があるとしています。

ユーチューブの台頭には、オンラインビジネスという未知の新しい世界の縮図を見ることができる。ユーチューブの成功が明らかにしたのは、コンピューティングの経済的な側面が変化していること、加えて、その変化が商業、雇用、さらには富の分配にまで、いかに影響を及ぼしているかということだった。(p.153-154)

YouTubeに続けてSkypeやCraigslist、PlentyOfFishをあげていき、それらのサービスが実に少ない人数で提供されていることを上げていきます。極論を言えばワールドワイドコンピューターのうえではコードさえ動いていれば人は必要ないと言えるのです。この傾向はiPhoneのアプリではさらに高まっているように思います。アップルの流通・販売のプラットフォームのおかげで、ますます個人のアイディアで稼ぐことが可能になっているわけですから。

こうした流れを俯瞰して、電化が一部の企業に富を集中させたように、コンピューティングは一部の個人に富を集中させるものだと指摘します。このことは生産能力の向上により雇用が生まれ、中産階級が出現したこととは対照的です。コンピューティングによる生産性の向上は雇用を生まないからです。デジタルエリートとその他大多数との格差が今後もますます拡大するだろうと。

中産階級の弱体化は、極めて裕福な少数の人々、すなわちデジタルエリートと、暗い運命に直面している大多数の人々との分裂に拍車をかけている。ユーチューブ経済では、誰もがタダで遊べるが、利益を得るのはごく少数だけなのだ。(p.176)

第一次産業から第三次産業に至り、IT産業なる言葉も出てきたところで、その先にあるのが何なのか?ということを考えさせられます。それは産業なのか?ということです。

今まではソフトウェアをプログラムしても、それを宣伝する媒体も必要で、流通・販売も必要でした。そのすべてに人が関わっていたわけです。しかし、インターネットでのプログラム販売およびサービスの提供の場合には、それらの機能が必要にしても人が関わる必要が圧倒的に少ないのです。果たして雇用を生まない経済活動を果たして従来の産業のくくりで見ることができるのでしょうか。

また、文化的側面からもカーはこのように警告します。

制作と流通にかかる経費が減ったことが、我々に多様な選択肢を与えたことは事実だが、その過程で犠牲になるものはないと結論づけるのは性急であり、誤りである。より多くの選択が、必ずしもより良い選択を意味するわけではない。(p.179)

この点については確かに楽観的すぎることはできないと同意します。しかし、結局のところ、歴史というのは過去の犠牲のうえに成り立っているわけです。好むと好まざるに関わらず、変化を受け入れなければならないとしたら、私たちで新しい豊かな文化をつくりあげていかないのではないでしょうか。「何マイルもの広がりがありながら、わずか1インチの深さしかない文化」と言い切ってしまうのは少し早計なのかなとも思います。

インターネットの発展により、国家の支配権との軋轢も生じます。そのことについてもページを割かれています。常に物事には表と裏があるという当たり前のことのように思えます。

ネットは大衆に、情報を発見して、意見を表明するための新しい媒体を提供する一方で、官僚に対しては、言論を監視し、反体制派を特定し、プロパガンダを広めるための強力な新しいツールを提供している。(p. 239)

最後にインターネットによって接続され、プログラムに組み込まれていき、コンピューターによって使われることになる人間というもの予見しながら、コンピュータというものがそもそもコントロールのために生み出されてきたことを強調します。

コンピュータシステムは、根本的に人間解放のテクノロジーではない。それはコントロールのテクノロジーである。人間行動を監視して影響を与えるために設計されたツールであり、人々が何を行い、それをどう行うかをコントロールするためのものである。(p.227)

ネットで買い物をする自由と引き替えに、プライベートな情報を売り渡しているわけです。コンピュータと人間のギブアンドテイクというか、人間がコンピュータを進化させることにより、またコンピュータにより人間も進化するということも言えそうな気がします。このあたりは少し違和感を感じるところでもありました。

ともあれ、非常に冷静に現状と未来を俯瞰して見せてくれる良書です。現代のインターネットに繋がりぱなしの我々とは何なのかということを考えさせてくれる刺激的な一冊と言えます。

変化が起きているのはなんとなく感じている。でも、それがどういう変化なのかいまいち掴めない。そんな人には是非一読をすすめます。

クラウド化する世界  

Rewiring the World, From Edison to Google  

投稿者: hiroshimo

2009/02/17 12:45 pm

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生産性と創造性は成長のための両輪

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GTDやライフハックに関心を持ち出してから、3、4年になろうかと思います。当初はいかに効率を上げるかということが最大のテーマでした。ITという道具をいかにうまく使うかというのが自分にとってのライフハックで、仕事のやり方を仕組み化したものがGTDだったのです。つまり、それは生産性の問題だったわけです。生産性を改善することによって、状況が改善すると信じていたのです。

もちろん、今でもその考えは変わりません。しかし、生産性の改善は限界が見えてきます。効率、効率と口うるさく言われ、自分自身も生産性を重視してやったとしても、すぐにいっぱいいっぱいになります。割とすぐに天井についてしまうのです。

なので、生産性ということばかりにとらわれていると、結構行き詰まってしまいがちです。

大事なのは生産性をいかに上げるかということではなく、生産性を上げることによって余裕を生み出し、それを創造性に投資するということです。新しい仕組みを考え、アイディアを実践してみることで成長を目指すということです。

効率を上げることが競争力につながっていた時代はもう終わってるのです。それは個人単位でも企業単位、経済単位でも同じでしょう。

ほとんどの業界で、効率はもはや企業をライバルと差別化するコンピテンシーではなく、単なる必須能力にすぎなくなっている。(中略)企業の焦点は、コストやそれが損益に与える影響から、売上を伸ばすための新しい方法や総売上高も含める方向へと拡大されてきている。(p.107)

Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る

生産性を改善することは競争に参加するための前提条件になのです。本当の勝負はそこからいかに創造性を発揮していくことができるのかというところです。

日本のメーカーが国際的に強かったのも高い創造性があったからに他なりません。AppleやGoogleも何が強いかというとイノベーションを生み出す力です。

生産性を向上させた結果、余裕が生まれないとその取り組みが成功したとは言えません。個人的にもGTDの最大の効果はそこだと思っています。企業でも余裕がないところは成長しません。成長しないということは将来がないということで、不安を生み出すことになり、生産性を下げることになります。まずは余裕を保つことです。そして成長に投資をすること。そうしないと未来はありません。個人的にも、企業の一員としても、行き着くところは同じです。

生産性があってはじめて創造性を発揮できるようになり、創造性を発揮することによって生産性も上がる。この両輪がうまく回れば成長は天井知らずに見込めるのではないかと。成功している人は間違いなくこの両輪がうまく回っています。なので、それぞれに自分のやり方というものを創造しているのです。

投稿者: hiroshimo

2009/02/16 9:00 am

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電気で世界が変わった ー「クラウド化する世界」を読んで(1)

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「クラウド化する世界」を読み終えました。原題はTHE BIG SWITCH, REWIRING THE WORLD, FROM EDISON TO GOOGLE です。「エジソンからグーグルまでの世界を配線し直す、繋ぎ直す」といったところでしょうか。翔泳社から出ていることとクラウドという言葉から技術よりの内容を思わせますが、クラウドコンピューティングの詳細についてはさほど語られません。

大きく二部構成になっいて、前半の「一つの機械」でクラウドコンピューティングに至るまでの流れ、後半が「雲の中に住んで」で今後この流れがどういった変化をもたらすのかということが述べられています。

むしろ、キーワードはクラウドよりもワールドワイドコンピューター、ユーティリティコンピューターということになるでしょう。

冒頭、著者のカーが巨大な倉庫のようなデータセンターに案内されるところから始まるのですが、その始まり方がなんとも映画的。全体的に非常に精緻に構成されていて、中弛みもなく読み応えがあります。

第一部は電気という日常的に当たり前に存在しているものとコンピューターを並べることによって、その共通項が述べられます。

今日の我々もまた、画期的な変化のただ中にあり、その変化は、電気の場合とよく似た筋道をたどろうとしている。一世紀前に発電で起きたことが、現在、情報処理で起きているのだ。(P.13)
 

電気というのは技術なのだということを言われても現在の私たちにはまるでピント来ません。電気・ガス・水道といったインフラ(ユーティリティ)は空気と同じようにただ存在しているとしか認識できないのです。あって当たり前、なかったら死活問題です。

しかし、一世紀前には電気というのは技術だったのだということをコンピューティングとの比較で述べられると、その革新には身を震わせられます。

電力とコンピューティングには共通する特徴があり、その特徴が、電力とコンピューティングをGPTの比較的狭い範囲の中でユニークなものにしている。すなわち、電力もコンピューティングも、ネットワークを経由して遠方からでも効率的に供給されるということだ。(P.17)

この遠方からの効率的供給という点がようやく最近になって克服できたということがおおきな変化の始まりだったわけです。Web2.0から始まるあらゆる事象の変化はこのネットワークというボトルネックを解消したからこそ起きたというわけです。

巨大なユーティリティで、無尽蔵と思えるほど大量に安価に生産され、広範なネットワークによって国内のほとんどすべての工場、オフィス、店舗、学校、そして家庭に供給される電力ー我々にとっては当たり前となった今日の現代社会の様相は、この電力抜きでは考えられない。我々の社会、そして我々自身を生み出したのは、サミュエル・インサルの発電機なのだ。 (P.123)

電化が何をもたらしたか。あげていけば本当にきりがありません。電気がなければ、暮らし自体が成り立たないわけです。そして、デジタルネイティブという、デフォルトでインターネットのある世界に育った世代にとっては、私たちが電気に対してそうであったのと同じようにコンピューティングというのはなんでもない当たり前のものだということになるのです。そして電化後の世界がそれ以前と比べることができないほど変化したのと同じように、一旦コンピュータ化されてしまえば私たちはもう戻ることができません。すでにそうなのですが。  

第二部ではこのデジタルネイティブたちが生きている、そしてこれからも生きていくことになる世界を活写して問題を提起しています。また、続きで感想を述べたいと思います。

投稿者: hiroshimo

2009/02/13 2:29 pm

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IKEAを体験

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昨日、神戸のポートピアにあるIKEAに初めて行ってきました。前々から行きたいと思っていたのでようやくです。感想を言うと一言「圧倒された」ということになってしまいます。広さや安さというのはある程度認識済みで行ったのですが、それ以上に驚いたのが徹底した一貫性です。

ブランドの一貫性といってもいいかもしれません。通常、ああいった郊外のショッピングセンターやホームセンターには付随してマクドナルドやなんかがあったりしますが、そういうのがない。退屈する子供に向けたサービスもアウトソースしてそうなもんですが、それも自前。完璧にIKEAの世界をつくっていて、その点圧倒されました。妥協しない姿勢に感動しました。

少量生産の時代と相まって小売りの巨大化というのもひとつの流れかと。先日、テレビでamazonの倉庫を取材していましたが、IKEAもamazonも同じ流れというか。効率化を究極まで推し進めて、一環した価値を提供する。IKEAは安さとデザイン、amazonは利便性ということになるでしょうか。

あと、Wikipediaで知ったことがいくつか。

  • 74年に一度日本に進出しているが86年に撤退
  • アクタスはそのときの撤退のときにできた元IKEA社員の会社

イケア – Wikipedia

IKEA超巨大小売�、成功の秘訣
リュディガー ユングブルート
日本経済新聞出版社 ( 2007-02 )
ISBN: 9784532313159
おすすめ度:アマゾンおすすめ度  

 

 

 

 

 

この本読みたくなってきました。

投稿者: hiroshimo

2009/02/12 1:35 pm

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少量生産・少量消費時代の企業と個人の生き方

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雇用 – Zopeジャンキー日記のエントリーとそこからリンクされている記事を読み、解雇規制の問題をずっと考えているのですが、どうにもまとまらないのでまとまらないままに吐き出していきたいと思います。

大量に生産することが売上につながるからこそ企業はいままで大量に人を雇用してきたわけですよね。結果、売上があがるから雇用されている人たちにも分配されて消費がまわっていて、それがさらに生産量を押し上げていたわけですよね。

でも、需要が飽和して大量に生産しても余る世の中になっているわけです。つまり、もはや大量に作って大量に売れるということは考えにくい。大量につくっても余るわけですから、赤字になるわけです。生産量を調整しないといけないわけです。そこで最大のコスト要因である人に焦点が向かうのは当然です。

消費需要が安定しないことで生産も安定しないし、結果必要となる労働力も安定しないわけです。

そうすると企業はますます固定費となるので人を採りたがらなくなるでしょう。その時々で必要となる人材を集めては生産し、その結果を見て人を増やすか減らすかという判断を常に行うようになるのではないでしょうか。

企業ってよく見ると「業を企てる」と見えます。企業の目的は事業を継続することだとよく言われますが、どの企業も継続することを目的として立ち上げられたわけではありません。最初はきっとプロジェクトみたいなものだったんじゃないでしょうか。結果として継続的な需要に応えるために継続的に事業を行うようになったということで。

まとめますと、少量生産・少量消費時代には多くの固定労働力を必要としなくなるのは必然。労働力はもっと流動化して、その力を会社に捧げるのではなく、プロジェクトに捧げるようになるのではないかと。

投稿者: hiroshimo

2009/02/10 9:00 am

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デジタルネイティブの憂鬱

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はじめはちょっとした差でしかなかったものが、年数を経てみると大きな差になっていたというようなことが間々あります。

インターネットの世界を知っている、知らないという差も最初はちょっとしたことだったのかもしれません。しかし、気づいたらその差は取り戻せないほどに広がっています。

例えばみんなアプリケーションのメーラーを使っていた時には、どのソフトを使っていようがそれほど差はなかったように思います。しかし、Gmailとそれまでのメーラーには使い勝手以上の違いがあります。

普通に携帯でメール交換している時には、どの携帯を使っていようがそれほど違いがなかったかもしれません。しかし、iPhoneとそれまでの携帯にはやはり使い勝手以上の違いがあります。

なんとなく象徴的にツールを上げてみましたが、技術革新のスピードがはやすぎて、その列車にのっている人とそうでない人を遠く引き離してしまったように思うのです。

列車は加速しています。なんとなくWeb2.0とか言われたあたりから速さが増しています。列車はスピードをゆるめる気はさらさらないようです。私も列車にのって、過ぎゆく風景に目を奪われています。そして、行き先が見えない暴走列車の興奮に身をゆだねています。同時に、遠く過ぎ去ってしまった故郷のことを寂しく思うのです。

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投稿者: hiroshimo

2009/02/07 9:00 am

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