9月 2008のアーカイブ
WordPress.comの統計機能がいい
9月のブログについて振り返りをしてみたい。今日を入れて21日ポストすることができた。休日は基本的にポストしないことにしているので、8日をひいて23日。2日さぼったことになるが、まあまあの継続かと思う。
WordPressにしてから、毎日書くのが楽しいといのも一因だろう。WordPress.comにはDashboardというブログを書く入口があって、そこで簡単な統計が見られるようになっている。これがいい。ブログを書こうかと思うときのモチベーションアップになっている。その他の機能紹介については下記リンクを。実に素晴らしいサービス。
The Features You’ll Love « WordPress.com
そんな9月の統計を見てみると、やはりというかChromeの記事とiTunesの記事が突出して読まれている。新サービスなどの話題があったらブログを読みあさってしまうのは僕だけではないみたいだ。
他に気づいた点としてリファラーの上位3つがtwitterとfriendfeedとwordpress.comだったということ。これも自分自身と照らし合わせて実によくわかる。検索して記事を読むのは余程のことがないとしない。普段はもっぱらtwitterとfriendfeed、それに定期購読としてGoogle Reader。ただ、Google Readerの場合、元記事まで開いて読むのはほんの少し。wordpress.comからリンクを開くというのもDashboardに上手く組み込まれているから、この導線にも納得がいく。
インストール型のブログツールを使うのを止めてからVOXとはてなダイアリーを渡り歩いたけど、wordpress.comが今のところベストではないかと思っている。
Visual Thinking という考え方
Back of the Napkinで提唱されている Visual Thinking という問題解決とアイディアの売り込み方法が面白そうです。Visual Thinkingがどういったものかについてはガイ・カワサキ氏の記事でわかりやすく説明されています。
In the venture capital business, many people think that a short pitch is thirty slides and a short business plan is fifty pages. My how they are mistaken.
多くの人が30枚のスライドや50ページのビジネスプランが短いと思っているようだけど、そんなのは間違っている、と。確かに優れたアイディアは一言で言えるものであるはずです。そして、そういったアイディアは一枚のイラストで表現できるものだということでしょう。前述のページでは、Alltopのコンセプトがわかりやすいイラストに描かれています。これは是非とも本書を入手してみたいところです。
再発明の発想からはじまるイノベーション
innovate は「革新する、刷新する、一新する」という意味。Macの英英辞典では下記のように説明されている。
make changes in something established, esp. by introducing new methods, ideas, or products
「確立された何かに変化を起こすこと。とりわけ、新しい手法やアイディア、製品などを導入することによって成し遂げること」とある。
似たような言葉にreinventというのがある。こちらは「再発明する」と訳される。invent の re- ということでわかりやすい。こちらは辞書でこうなっている。
change (something) so much that it appears to be entirely new
「まったく新しい姿に変えてしまうこと」となるだろうか。
iPhoneを使って約2週間になる。そういえば2007年の初等の MacWorld で Jobs はこう言ってiPhoneを紹介したのだった。
Today, Apple is going to reinvent the phone.
アップルが電話を再発明する、と。
「革新」は手法であり、「再発明」はコンセプトとも言えるかもしれない。イノベーションは既存の何かを再発明する、一から作り直すというところから始まるのじゃないだろうか。一度、この疲弊した世界を reinvent することからはじめないと。伝統とか、歴史とかに縛られず、まったく新しいやり方で。
FriendFeedのトラフィックがすごい
Friend Feedが今年の3月頃から急激にトラフィックを伸ばしているという記事。
My FriendFeed presentation from MIT/Stanford Venture Lab – Bret Taylor’s blog
記事で述べられている数字にまず圧倒される。
- YouTubeは毎日10億ものビデオをユーザーに届けている
- 2億を超すブログがある
- Flickrには1秒に60枚の写真がアップロードされている
60photos/secondだなんて想像もつかない。ブログの数がそんなにあるとは思えないけど、とにかくこれは情報の爆発という他ない。
そんななか、どうやって自分にとって関心のある記事を拾ってくるかというのは課題ではある。そこでFriendFeedといわけだ。
私もサービス開始時期早々からFriendFeedを使っている。今ではGoogleReaderとTwitterと併用しながら、面白い記事はないかとチェックするのが習慣となっている。
約1年ほど前にサービスを開始したFriendFeedだが、とにかく前述の記事を見てもらいたいのだが、今年の3月ぐらいからが急激すぎるほどのトラフィックを集めている。その理由として記事では次の6つを上げている。
- 一般に向けて公開した
- タイミング
- 開発者向けAPI
- スピードと安定性
- 好意的なプレスとユーザー
- Roomsの機能の追加
どれもまさにそうだろうと思わせられるところだ。特に4番目のスピードと安定性。対照的なTwitterのせいもあるかもしれないが、FriendFeedの記事を取得するスピードは実に速い。また、FriendFeedのサービス提供者が頻繁にコメントするなどしてサービスを利用することによって一種のコミュニティ意識もできている。ここがプレスやユーザーが好意を持つところなのだろう。あと、Roomsができてからというもの、私自身も3倍ぐらいはアクセスするようになった。トラフィックが鰻登りになるわけだ。
最後にFriendFeedの特に気に入っているところをひとつ。それはいとも簡単に英語圏の人たちともコミュニケートがとれるというところ。それほど熱を入れてコミュニケートしているわけではないけど、ちょっとした記事をシェアしたり、コメントしたり、その輪の中に入っていける感じはなかなか他のサービスではない。
結局はコアコンピテンスだよねという話
週刊ダイヤモンドの今週号は「儲かる会社のグーグル化大革命」というものです。グーグル云々については「ああ、またか」と思わされるところもありますが、こういう特集だと迷わず買ってしまいます。
まず巻頭に「超」整理法の野口悠紀雄氏が登場。Gmailについて80年代のワードプロセッサー、90年代のインターネット、21世紀初頭のグーグルの検索サービスに匹敵するサービスだと絶賛しています。確かにGmailは単なるウェブメールじゃないですよね。メールという形式をもってはいるけど、使い方次第で情報管理ツールとしてこれほど使えるものはないんじゃないでしょうか。
その他の記事では基本的に検索連動型広告で成功中の中小企業の事例が多く紹介されている。なかにはGoogleマップのストリートビューを活用した引っ越しサービスの例などもあるが、全般的に「儲かっている会社のウェブ活用例」というもので、表紙タイトルとはややずれている感もしないでもない。
しかし、いくつもこうした中小の事例を読んでいるけど、結局はその会社が持つ技術力だったり、サービスだったりコアとなるところが強いことが成功要因だ。当たり前のことだけど、それがない会社がいくらウェブを使ってもダメなんじゃないだろうか。あくまで本業の強みが検索という協力な武器を得ることで取引拡大に繋がったということで。
ウェブの活用を考えることは一方で大事だが、もっと大事なのはいかに本業のところで強みを作っていけるかじゃないだろうか。これまた当たり前のことだが。
Googleの10年を振り返る
Google10周年のサイトではトピックが時系列でこれでもかと並べられていて、どれも非常に興味深い。個人的には2004年のGmail、2005年のGoogleマップのサービス開始、2006年のYouTubeの買収がとても印象的です。2004年あたりからトピックの数もぐんと増えていて、ウェブでのGoogleのプレゼンスがぐっと高まった時期だという気がします。
そう考えるとGoogleも現在で10年なわけですが、ここ5年以内の出来事の強烈さが特に大きい。その間にウェブも大きく変化してきたように思います。そして、その変化はまだまだ終わらない。今後の10年もGoogleをはじめ、ウェブが生活にもたらす変化を楽しみにしたいと思います。
先のことを考えられない人たちについて
先のことを考えられない人たちという記事がとても興味深かった。リーマン破綻と汚染米という最近のトピックを取り上げ、その根底に先のことを考えられない短絡的な思考があるのだと言う。
最近、私はよく友人や家族とも話す話題に「子供を持つといかに思考が変化するか」ということがある。どういうことかというと、それまで独身で自由気ままに暮らしていたときにはほとんど考えることのなかった先のこと(将来)について考えるようになるということ。子供が生まれて、この子が成人したとき自分は幾つになってどんな仕事をしているのだろうか、この子が将来暮らす社会はどんな社会なのだろうか等々。もちろん、年を重ねればそれなりに将来について考えることはあるだろうけど、もっと視点が社会寄りになるというか、大局的になるような気がする。
少子化社会と言われてひさしいけれど、社会が子を持たない選択を許容する傾向はあまり変わっていないような。経済的に厳しいとか、様々な理由がそこにはあるのだろけど、結果的に少子化傾向は先のことを考えなくなる傾向のひとつの原因ではないだろうかと思う。誤解されないように付け加えると何も子供を持たない人が享楽的に人生を過ごしていると言っているわけではない。親であっても同様に先のことを考えない人もいるわけで、子の有無で議論を進めることの危険性も承知している。けれどもやはり未来というものは今の子供たちをベースに考えられる以上、子を持たない大人が増えれば、世の将来観というものも揺らぐのではないかと思うのだ。
今をどうにか日々暮らしていくかということも大事。ただ、未来への視線は忘れてはならないと思う。子供たちのことを考えよう。未来がもっと住みよい世界であるように。
欲望が僕たちを進化させる
便利になるってどういうことだろう。
例えば聞きたい曲があり、ネットですぐに聞けるというのは便利と言えるだろうか。便利というのは、不便な状態の解消と考えることができる。例えば、遠方にいる知人に連絡をするのに手紙だと何時届くかわからないし不便なので、電話というものが発明されるとそれは便利だと言える。このように不便の解消を便利とするならば、便利な状態をさらに便利にするのは本当に便利なことだろうかと思える。
不便の概念が違ってきているのだろう。現代はじゅうぶんに便利で、特にインターネットが登場して以降は加速がついてきているように思う。しかし、それはもう便利という概念では捉えきれない。それを何と指し示すのかに迷う。例えばGoogle のストリートビュー。あれは確かに便利ではあるけれど、それまでの地図に不満があったわけではないと思うのだ。不満を解消して、そこに満足があって僕たちは感嘆するわけなのだけど、もうそういうのが飛び越えちゃっている気がする。
なんと言えばいいのかがよくわからないのだけど、それは欲望の具現化とでも言うべきものだと思う。見たい動画がある。ものの数秒でその動画にアクセスできる。iPhoneを常時身につけているとどこでもウェブを見ることができる。不便が解消されて、そうなっていったわけじゃない。どこでもウェブを見たいという欲望がどんどん走り出しているだけのように感じる。
便利になったというのはどうも違う。便利さの天井を突き抜けてしまったのだと思う。でも、それで止まるわけでない。一体、なんて表現したらいいのだろうか?
ウェブ制作者は必読の名著です
この本にもっと早く出会いたかった。Webプロジェクトマネジメント標準を読んでまず思いました。
著者の林千晶さんはロフトワークの取締役でアラブ首長国育ち、早稲田卒、ボストン大学大学院の卒という経歴で、前々から女性ベンチャー起業家の細うで繁盛記を読ませていただいていて、とても聡明という言葉が似合う人という印象です。憧れの人でもあります。すごく理想を高くもっていて熱いところに惹かれます。
この本もそうした熱い思いが各所からひしひしと伝わってきて、教科書的なんだけど、理論を説明しただけでないところが素晴らしいと思いました。なぜ、この本を書こうと思ったのか、なんのためにこの本があるのか、自分は何のために今の仕事をしているのか。そういったことが全て突き詰められているからこそと思います。
しかし、同時にこの本で書かれていることと自分の今置かれている状況とを鑑みると、まだまだ自分のまわりにはプロジェクトの概念をもった文化がないことに気づかされます。それはほとんど絶望的なまでにないのです。
けれど、だからといって絶望しているわけではありません。かつてはどこの会社だってそうだったわけなのですから。
いずれ生き残りのために生産性の問題を見直さないといけない。そうした時に、今までの「とりあえず」や「なれ合い」や「なぁなぁ」の文化というのは厳しく糾弾されることだろうと思うのです。早いところは既にそうです。遅かれ早かれ、すべての仕事人はプロジェクトマネジメントの考えを常識的にもっていなければならないでしょう。その時にも、きっとこの本は読みつがれているでしょう。
less is more 少ないことは素晴らしい
minimalsites | minimal design css galleryという、その名の通りミニマルなデザインのサイトを集めたサイトが素晴らしい。このサイト自体のデザインもミニマルで素敵だが、掲載されているサイトのどれも実にシンプルで潔く、自分の好きなところを突いてきてしょうがない。サイトの about を覗いてみると、下記の一文があった。
less is more. we believe in it
doing more with less. that’s our goal
about | minimalsites.
ググってみると、なにやら less is more という文句はドイツのモダニズム建築家ミース・ファン・デル・ローエの有名なメッセージだそうだ。ドイツ、モダニズム、建築。なにやら好きな言葉が幾つも繋がってきた。
他には敬愛する 37signals が Getting Real のなかでも less is more の思想を語っている。また、最近の研ぎ澄まされたアップルのプロダクトデザインは、その源流を60年代のドイツのディーター・ラムスというプロダクトデザイナーに見ることができます。彼の言うデザインの法則にもこんなのがあります。
Good design is as little design as possible.
less is more 好きな言葉です。



